当事者研究・WRAP

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当事者研究・WRAP

自分らしく生きてゆくために
自分の助け方や理解を創造してゆくために

クリニックでは木曜日の16時から当事者研究やWRAPを行っております。
診療外ですので、ご自由にご参加ください。

当事者研究とは

当事者研究とは

当事者研究は北海道の「浦河べてるの家」で2001年に誕生し、全国や世界に広がりつつある取り組みです。
当事者研究は自分の苦労や人生の主体性、自分らしい生き方を取り戻していく作業です。また、自分の弱さや苦労の経験をなかまと共有し、なかまと弱さでつながることで、本当の意味での人とのつながりを取り戻していく作業でもあります。そうやって人との緩やかなつながりが出来ると、こころの中も安心できて、知らないうちに、いわゆる症状も優しくなってゆきます。それまでの孤立気味の生き方から人との緩やかなつながりの中で生きてゆく、より自分らしい生き方に変わっていけるように思います。やればやるほど元気になる、「リカバリー」を応援する貴重な体験です。
そこにはいつもポジティブになかまの弱さを認める温かみや、みんなでどっと笑うことの幸せがあります。なかまとゆるゆるとつながって、こころがほんのり温かくなって希望のようなものが見えてきます。

当事者研究について

  • 自分の生きづらさを、自分の"大切な苦労である"と捉えるところに特徴があります。
  • こころや身体の不調、対処が難しい幻聴や妄想、人間関係の苦労、仕事の苦労、薬との付き合い方など、多くの苦労がありますが、それらの苦労の中から「研究テーマ」を見出して、苦労の背景にある前向きな意味や可能性等を見極めてゆきます。
  • みんなと行う研究では、なかまの経験や意見を取り入れながら、自分の助け方や理解を創造してゆきます。合言葉は「自分自身で共に」。自分自身が「自分の苦労の主人公になって」「なかまと共に」研究するというセルフ・ヘルプかつピア・サポーティブなアプローチです。

当事者研究には1人で行う研究、訪問看護などと1対1行う研究、みんなと行う研究などいろんなやり方があって、自分に合ったスタイルで自由に研究できます。

ぴあクリニックでは木曜の午後(診療外)にみんなで行う当事者研究を行っています。

また訪問看護では1人で行う研究のサポートや、訪問看護師と一緒に研究を行うことも出来ます。

興味のある方は一度お問合せ下さい

06-6729-3440

WRAPとは

元気回復行動プラン

日本語訳では『元気回復行動プラン』と訳されています。
自分らしさを取り戻していくためのプランです。
"リカバリーに大切な5つのこと"と"WRAPのプラン"から成り立っています。

リカバリーに大切な5つのこと

  1. 希望の感覚どのような境遇におかれたとしても可能性を感じ、開かれていると思えること
  2. 自分が主体となること自分にとって何が大切なのかを知り自分の判断で対応を選ぶ力、責任
  3. 学び自分の元気に必要なことを学ぶこと
  4. 権利擁護必要なことを伝えて、それを手に入れるために対話を始めること
  5. サポート主体的に生きるために、お互いにサポートしあう関係性を育むこと

WRAPのプラン

"WRAPのプラン"は、自分らしく元気で豊かに生きるために自分で作る自分のための行動プランです。

まず『元気に役立つ道具箱』は、元気でいるために日常生活で行っていることをたくさん道具箱に収納し、必要な時に出し入れし使うイメージのものです。WRAPのプランを作るときの土台になるものです。

  1. 日常生活管理プラン元気でいるために日常行っていること
  2. 引き金に対応するプラン調子を乱すきっかけになるかもしれない出来事や状況
  3. 注意サインに対応するプラン調子を崩す前のかすかなサイン
  4. 調子が悪くなってきている時のプランクライシスを未然に防ぐためにすぐに行動するものです
  5. クライシス(危機的な状況)プラン自分で判断したり、自分のことを自分でケアしたり、身の安全を保ったりすることができない状況
  6. クライシスを脱したときの行動プラン回復につれて絶えず変化する可能性があるので慎重に注意をはらう時期です

WRAP(元気回復行動プラン)の全体像

WRAPを作るのはあなたが必要と感じたときに、あなた自身の方法で自由に作ってゆくものです。
ただ、ひとりではちょっと作れないなあという方は、クリニックや訪問看護でも行っていますのでご相談下さい。

06-6729-3440

WRAP外部リンク集