当事者研究・対話の会

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当事者研究・オープン
ダイアローグ的な対話の会

対話を続けて、ゆるくつながってゆくために
ゆるやかなつながりを回復して、
自分らしく生きてゆくために

当事者研究について

当事者研究について

クリニックで行っていた当事者研究はコロナ禍に一時的に休会後、就労継続支援B型事業所ぴあ(B型ぴあ)において続けています。どうぞご自由にご参加ください。
当事者研究は土曜日の14:30-15:30にB型ぴあで行っています。第3土曜日はお休みです。場所はHPの就労継続支援B型事業所ぴあの地図ご参照ください。クリニックから歩いて2分ほどの距離です。ぴあキッチンの看板が出ている建物の2階で行っています。マスクのご着用をお願いします。
ぴあの当事者研究は、以前から対話を主体とする会でしたが、数年前にホワイトボードの使用をやめて、さらに"対話を重ねること"を大切にした会になりました。

ぴあの当事者研究では以下のルールを設けています。

  • 批判をしない、説教しない。
  • 言いたくないことは言わない。
  • プライバシーを守る。

安心して共に当事者研究を楽しみたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。


当事者研究とは

当事者研究は北海道の「浦河べてるの家」で2001年に誕生し、全国や世界に広がりつつある取り組みです。
当事者研究は自分の苦労や人生の主体性、自分らしい生き方を取り戻していく作業です。また、自分の弱さや苦労の経験をなかまと共有し、なかまと弱さでつながることで、本当の意味での人とのつながりを取り戻していく作業でもあります。そうやって人との緩やかなつながりが出来ると、こころの中も安心できて、知らないうちに、いわゆる症状も優しくなってゆきます。それまでの孤立気味の生き方から人との緩やかなつながりの中で生きてゆく、より自分らしい生き方に変わっていけるように思います。そこにはいつもポジティブになかまの弱さを認める温かみや、みんなでどっと笑うことの幸せがあります。なかまとゆるゆるとつながって、こころがほんのり温かくなって希望のようなものが見えてきます。


問い合わせ先

オープンダイアローグ的な
対話の会について

クリニックでは通院の方を対象に、オープンダイアローグ的な対話の場を設けております。ご希望の方はご相談ください。
木曜日の14:30~15:30にご本人、ご家族、なかまの皆さんなどをお迎えして、医師2名、精神保健福祉士2名と共に対話を行っています。2021年12月から続けてまいりました。
特別診療枠として、完全予約制で行っています。通院費以外の特別な料金はかかりません。

オープンダイアローグとは

オープンダイアローグは1980年代にフィンランド北部に位置する西ラップランド地方のケロプダス病院で始まった治療的アプローチです。ご本人とご家族や友人知人の皆さんなど、ご本人にとって大切な皆さんと複数のスタッフが対話を続ける中で、実際の人との関係性、内在された人とのつながりが再構築されていく過程です。スタッフ同士の会話を聴いてもらう仕組み(リフレクティング)などから、ご本人の内的な対話がより安全な形で促されてゆきます。日本においても2010年代から紹介されて、大きな反響を呼んでおり、実践している所も徐々に増えてきています。

私自身は2007年に輪になって対話するグループに出会い、複数人が対等に語り合う対話の場が持つ不思議な力にすっかり魅せられてしまいました。以来、いろいろなグループや当事者研究など、対話のスペースを大事に続けてきました。何よりも自分自身が、自由に思いを馳せて息がつける対話の場、スペースに助けられてきたと思います。オープンダイアローグの研修をきちんと受けていないので、あくまで「的な」対話の会としてやっていますが、これからも大事に続けてゆきたいと思っています。